motifを買いに – 前編 –

2020.09.08 Tuesday

こんにちは。SPECIAL THANKSの料理番スーです。ふだんは裏方として表には出ないことにしているのですが、今回はどうしても自分で紹介したい有田の窯元さんの作品があるので、文章はちょっと苦手(笑)なのですがその勝手な偏愛話と合わせてここに書いてみたいと思います。


有田町やお隣りの伊万里市の水源である有田ダムのふもとに位置する黒牟田・応法(くろむた・おうぼう)地区は日本で初めて磁器が作られたとされる1616年よりも前から実は磁器が焼かれていたのではないかと言われるほどたくさんの窯元が連なる地区です。

その歴史ある場所で16代にわたり伝統を継承する吉右エ門(きちえもん)窯をスタッフそろって訪れたのは遅い梅雨が明けてすぐの日差しが照りつける8月初旬のことでした。


ことの発端は以前町内のクラフトイベントで目にした1枚のお皿。高台にmotifと銘打たれたそのプレートは輪郭に沿って描かれた繊細な紋様と手にしたときの質感、量感が伝統的な有田焼の雰囲気とはどこか違っていて、ひと目見てキレイだな素敵だなと感じました。でもそのときは早く帰ろうよーとのたまう子どもを抱えてじっくり吟味する余裕などなく、有田のイベントに出てるくらいだしまた会えるよねとその場を後にしたのですが、それが今回の話につながるきっかけといえばきっかけでした。


実はそれから長いこと同じようなチャンスには恵まれず、当時はまだ現在のように紹介されている情報も少なくて、欲しいなぁ、あー欲しい、もう欲しい、いますぐ欲しい!と徐々に気持ちが抑えられなくなって自分から出元を調べにかかったのです。


情報によるとブランド名はそのままmotifであること、町内の吉右エ門という窯元で作られていること、イベントの際に店番をしていた女性の方が作られていることが判りました。ふむ意外と近そうだな、かといっていきなり突撃するほどの勇気もないので次はローカル特有の横のつながりを探りにかかります。有田が地元の旦那にも何か知らないだろうかとその情報を伝えたところ、「吉右エ門? それヨシヤスん家やん。奥さんが何かかわいかとば作りよらすやろ」と思わぬリアクション。は、はよ言えやこのボケー!とは思っても口にしませんでしたが、なんとひとり恋焦がれていたmotifの正体は高校の同級生が継ぐ窯元に嫁いだ奥さんが手がけているものだったのです。ほんと、田舎って狭いわー。(続く)(す)


「後編はこちら」

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