有田の景色 泉山磁石場の陶石

2024.07.30 Tuesday

こんにちは。SPECIAL THAKNSスタッフのながたです。サイトからこの記事を見ていただいている方も、ポストカードのQRコードから訪れていただいた方もありがとうございます!私たちは佐賀県有田町で有田焼や波佐見焼を販売するオンラインショップをやっています。

私たちが住む佐賀県有田町は、400年以上の歴史を持つ陶磁器の産地です。

私は有田町で生まれ育ち、東京、福岡…と都会に10年ちょっと住んでUターンしてきましたがあらためて町を見渡してみると積み重なった歴史の片鱗があちこちに見えるとても面白い町だと思います。

そこで有田の風景を切り取って、陶磁器と一緒にお届けできたらなと思い有田町在住のカメラマン・壱岐成太郎くんにお願いしてポストカードを作成しました。

さて、この写真ですがこちらは「泉山磁石場(いずみやまじせきば)」です。

17世紀初めに朝鮮人陶工・李参平(りさんぺい)が磁器の原料である陶石をこの場所で発見し、日本で初めて磁器が誕生しました。

佐賀県有田町 泉山磁石場
泉山磁石場の全景

もとは山でしたが現在はすり鉢状になっていて、この400年間に作られた有田焼の量の多さを雄弁に物語っています。 (※現在こちらでは磁石は採掘されておらず主に熊本県の天草産の磁石が使われています。)

山がほぼ1個、うつわに変わっていったのです。泉山がこの地にもたらしてくれた有田焼。

陶石を切り出してできた、洞窟の内部を撮影したこの写真。よくみると岩の壁面に人が手作業で掘り進めた跡が見えます。

 

この白い陶石をくだいて、できた陶土が有田焼になります

他の土や原料を混ざることなく単独の陶石だけで磁器が造れるの泉山陶石と天草陶石のみだそう。とっても高品質で貴重な石なのです。

普段は中に入ることができませんが秋の陶磁器まつり等、特定の期間は洞窟の近くまで行くことができます。有田にお越しの際はぜひ見てみてくださいね。


Main Photo: 壱岐成太郎(いき・せいたろう)

宮崎県出身。 2021年佐賀県有田町に地域おこし協力隊として移住、 2024年からフリーのカメラマンとして活動 。2024年3月には 石や土、道具、陶磁器を作る人々を記録した写真や映像を展示した 『UNTIL THIS LIGHTS UP』を行った。

https://www.instagram.com/seitaroiki/

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